「それいけ！旬の行進曲」

コロナの影響により不要な外出を控えようとの事で、当然お家での食事が増えていることと思います。それなら家で美味しいものを食べようと思われるはずです。こんな時だからこそ「今が旬」と言われる食べ物を美味しく食べて、身体のバランスを整え健康を保ちましょう。

春の旬と言えば

春の旬と言えば「山菜」です。春山菜の代表格は「タラの芽」「ふきのとう」「うど」。ちょっと苦みがありますが、これがまた美味しいですよね。大人の味ですね。子供からすれば苦みが美味しいなんて信じられない話ですよね。この苦いものを食べる事はビタミンやミネラルを接種し、冬期間に蓄積された老廃物を体外に出すことに繋がります。やはり無限のエネルギーを持つ子供より、大人の方が運動不足であり代謝も悪いので老廃物が溜まりやすいのでしょう。だからこそ山菜の苦みが美味い。なんだか大人の味って悲しいですね。

そもそも旬って何？

野菜や山菜の「旬」にとっての旬とは「一番成熟している時」「一番栄養価が高い時」の事を言います。魚や果物でも同じ事が言えます。この「旬」の時期の食べ物を食べて美味しいと思うのは、成熟具合や栄養価だけでなく、身体がその食物を求めているからとも言われています。夏には食欲を増進させ身体を冷やしてくれる、サッパリとした酸味のある果物が旬を迎え、冬は内側から身体を温める根菜類が旬になります。よくできたシステムです。

山菜の王様

とても個人的な事で恐縮なのですが、私は春の山菜の中でも「タラの芽」が好きです。「タラの芽の天ぷら」なんて最高です。近年ではハウス栽培も盛んになり、スーパーのお惣菜コーナー等で思わぬ時期に出会うとついつい購入してしまいます。そんな「タラの芽」は山菜の王様とも言われています。旬の時期は3月〜4月上旬。例年の北海道ではもう少し遅いかもしれませんが今年のように暖冬では時差はないかもしれませんね。「タラの芽」は常温だと1〜2日しか保存できず、それ以降はどんどん苦くえぐみが出てきます。王様はせっかちです。だからこそ丁重にお招きし機嫌の良いうちに美味しく食べたいですね。

王様の能力

王様ですから栄養素も抜群です。ミネラル、ビタミン、食物繊維。そして他の山菜類と比べタンパク質や葉酸も多く、鉄分も摂れるため貧血予防にも良さそうですね。さらに苦み成分であるエラトサイドは糖の代謝作用があり、血糖値の急な上昇を抑えてくれます。天ぷらにするとカロリーが気になりますが、緑黄色野菜なのでβカロテンを含んでいます。βカロテンは脂溶性なので、油の吸収率が高く天ぷらによるカロリーの罪悪感を軽減してくれます。


旬の美味しいものを食べることで免疫力、抵抗力をつけ健康を保てれば、また美味しい旬のものを美味しく食べる事ができますね。