48.旧作アニメを復習してみる(80年代編③)

今週は85年からスタート!
80年代後半もじゃんじゃん進めて行きたいと思います。

1985年

機動戦士Zガンダム(日本サンライズ)

© 日本サンライズ

79年放送の機動戦士ガンダムの続編として製作された本作。
先の大きな戦争から7年、地球圏でのアースノイドによるスペースノイド弾圧が色濃くなり地球を2分する戦いが勃発します。
前作より7年を経て成長した各キャラクターのその後や、新たな主人公の人間ドラマや熱く悲しい戦いが描かれました。人間ドラマとして群像劇としての要素を強め、前作よりも視聴年齢を高めに設定されたこともあり前作以上に複雑な内容となりました。
現在でも評価される内容でありシリーズでも人気の作品のため、コスプレとして現在もガワコス、キャラクターコス問わず、多くのコスプレイヤーに愛される作品でもあります。
ちなみに最近Twitter上で、作中の敵役に当たる「ティターンズ」のキャラクターのコスプレとガワコス制作をしている方々をお見かけしましたよ!


タッチ(東宝、グループ・タック)

©あだち充、 東宝、グループ・タック

アニメ、実写映画など数多くの映像化を果たしている本作。
野球漫画であり恋愛漫画でもある本作は、男性ファンのみならず女性ファンも虜にしていきました。(幼馴染3人の恋愛模様にドギマギして視聴していた方も多いのではないのでしょうか)OP曲も有名で、今では野球場で吹奏楽部が炎天下の中で演奏する曲としてもよく耳にします。
コスプレとしてはどうしても難解なものではありますが、ユニフォームでワンチャン…?(かなり難しそう)


戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー
(東映動画 ※日米合作)

© タカラトミー、ハズブロ

日本のおもちゃメーカータカラ(現:タカラトミー)とアメリカのハスブロ社によって生み出された日米合作のロボット作品。
後にCGアニメや続編や、爆発シーンの派手な洋画としても作成され、特に今では洋画版の商品がたくさん販売されています。
もちろんロボットなのでガワコスとなりますが、現在まだ記憶にあたらしい映画「トランスフォーマー」の影響もあってなのか、海外のガワコスレイヤーさんの様子をみてみると、本物そっくりの作り込みのコスチューム(装備?)から、なんと本当にトランスフォームしちゃうものまで、製作者魂のこもった作品を見ることができます。
また、ロボットと言っても生きている機械なので動きは人間のそれとほぼ一緒になりますので、ガワコスですが陽気に動き回る姿でイベントを闊歩することができます。


ダーティペア(日本サンライズ)

© 高千穂遙、日本サンライズ

戦う女性コンビの代表格といえばやはりこちらの作品!
コードネーム「ラブリーエンゼル」のケイとユリは銀河連合におけるあらゆる難事件を解決するトラブルコンサルタント。しかしその派手な仕事ぶりによって、壊滅的な被害をもたらすことから通称「ダーティペア」の名で銀河のあちこちで恐れられる。
SF、スペースオペラ作品として人気が高く、TV放送の後にOVAや劇場版の制作されたほかに、90年代でも別設定でのリメイクがされたり、2000年代にもラジオ企画としてラジオドラマ化がされたりもしました。
美人で強いというキャラクター像はやはり今のアニメの先駆け的な面もあり、現在でも国内外問わずコスプレイヤーさんに愛されている様子が伺えます。
(当時本作に憧れた女性ファンの方も多いのではないでしょうか)
コスプレしたい!というペアレイヤーの方は、是非とも作中の2人に負けないような絶妙なコンビネーションを見せつけてください!


蒼き流星SPT レイズナー(日本サンライズ)

©日本サンライズ

「地球は狙われている!」という冒頭のセリフが印象的な本作。
当時まだ冷戦時代の情勢の延長線上の未来と位置づけたSF作品の作品でありながらも、地球外の勢力であるグラドスとの戦いを描く作品。
こちらも放送当時は視聴率の低迷などありましたが、やはり後年の再放送やゲーム出演などで再確認再認識がされていった作品になります。
この辺りになるとやはり衣装的に作成しやすかったり、キャラクター性も高くなるためか、ロボットアニメでも様々な方がコスプレをされる様子が検索で出てきますね。

ハイスクール!奇面組(土田プロダクション)

© 新沢基栄

一応学園を代表(?)する悪名高き変な顔の5人組、それこそが「奇面組」である!
動きの激しいギャグシーンが特徴で、ボケに対する武器を用いた強烈なツッコミなどが描かれ、「シティーハンター 」に登場する100tハンマーのものネタがこちらであるという話もあるようです。
コスプレもなんと検索すると全力で楽しまれている方がいらっしゃいますので、
学校を使用してのコスイベが開催の際には、ウィッグメイクと顔の表情でこちらのコスプレをしてはしゃいで見るのも楽しいと思いますよ!


その他の放送は

小公女セーラ(日本アニメーション)
オバケのQ太郎<第3作>(シンエイ動画)
超獣機神ダンクーガ(葦プロダクション)
六三四の剣(エイケン)
忍者戦士飛影(スタジオぴえろ)
ゲゲゲの鬼太郎<第3作>(東映動画)


1986年

ドラゴンボール(東映動画)

©鳥山明

86年のトップバッターはこちら、言わずと知れたいきなりの超大作!
続編がシリーズとして現在まで続いてしまうので、今回は元祖と呼ばれる第1作に絞って紹介。元祖では、願いを叶える秘宝「ドラゴンボール」をめぐる冒険と、格闘アニメとしての悟空の修行が描かれます。どことなく中華風な亀仙流などの格闘文化と、ブルマが持ってくる鳥山メカと呼ばれる乗り物は、今でも色褪せないロマンを感じさせます。
戦う男の子から、メカと女の子、拳法の達人や、銃を撃ちまくる美人まで鳥山作品の描くワクワク感が詰まった作品ですので、コスプレにも事欠かない名作です!脇役に至るまで全部分かっちゃうというのが有名作品の強みですね。


機動戦士ガンダムZZ(日本サンライズ)

©日本サンライズ

前作Zガンダムの続編ではありますが。
序盤は前回までの暗い路線を一新してちょっとコミカルな要素を取り入れ、後半はいつもの真面目なガンダムとして描かれた作品です。
また本作では主人公側のみならずシリーズ屈指の人気を誇る敵役が登場することもあり、話だけでも追っておきたい作品でもあります。
北海道のコスプレ目線としてはZZガンダム主人公ジュドー役の声優さん、八尾一樹さんがほぼ毎年洞爺湖のイベントに参加してくださるというコト!
イベント中八尾さん自身も街中を普通に歩いていらっしゃることもあるので、ZZコスで遭遇のチャンスを狙ってみるのも一興です。


めぞん一刻(スタジオディーン)

©高橋留美子

80年代恋愛漫画の金字塔として名の高い作品がこちら!
木造アパート「一刻館」に越してきた下宿人五代裕作と管理人音無響子の恋愛模様を中心に描かれます。
印象的な部分としては当時まだスマホのない時代のキーアイテムであった「電話」のやりとり、部屋に電話を引くという言葉がまだある時代のため、一刻館で主に使用されたのはピンク色の共用電話で、こちらを使用した場面が当時の世相と作品性を感じさせる舞台装置でもありました。
(コスプレで古い電話なんかあると使えそうなんですけどね)
日常系なためコスプレは難しいのではと思われる本作ですが、検索をしてみるとあのエプロンがやはりみなさん印象深いようでよくお見かけしますよ。


聖闘士星矢(東映動画)

© 車田正美、東映動画

ギリシャ神話をモチーフとしたバトル漫画原作のアニメ作品。
ちなみに現在でもアニメや映画やOVAだけでなく、舞台化や実写映画(製作中)が80年代以降も作られ続ける名作として広く知られている作品です。
特に聖衣(クロス)の人気が非常に高く、それを装着することができるよう作られたフィギュアの売れ行きは当時大人気となり、一大ヒット商品として今でも玩具メーカーからリメイク作品が制作販売されているほどになります。
もちろんコスプレは世界中で大人気で、先のことからもレイヤーさんのクロスの制作へのこだわりには当時の人気ぶりを思わせる片鱗が伺えます。


その他の放送は

魔法のアイドルパステルユーミ(スタジオぴえろ)
銀牙 –流れ星 銀–(東映動画)
Bugってハニー(東京ムービー)
あんみつ姫(スタジオぴえろ)


1987年

シティハンター (サンライズ)

©北条司

北条司先生による大人気作品のアニメ化作品。
時にハードボイルド、時にギャグ、時にラブロマンスと多彩な顔を見せるのが魅力の作品。近年まさかのフランスでの実写映画化で話題を呼びました。
キャッツアイと同じくリアルな普通のファッションですが、赤いタンクトップに青っぽい肩掛けのコーデを基本としているので、コスチューム性が意外と高かったりするんですね(作中では他の服を着用していることも多いですが)

ちなみにジャッキーチェン主演の映画のほうをコスでされる場合もあるかもしれないので要チェックです(笑)


エスパー魔美(シンエイ動画)

©藤子・F・不二雄

特徴的にカールした襟髪や、仁丹射出機のブローチなど特徴が多いので、意外とコスプレにも適したデザインがされています。
ググると謎の犬「コンポコ」と一緒に居る写真も多く見受けられました。

ミスター味っ子(サンライズ)

©寺沢大介、サンライズ

後に「中華一番!」や「焼き立てジャパン」「食戟のソーマ」などの多くの作品へ影響を与える“食のリアクション表現“が話題を呼んだ作品。
こちらのリアクションに関しては、原作漫画でもすでに派手なリアクションを盛り込んでいましたが、アニメ版ではさらに派手になりそれを見た作者先生もさらに派手にし合うという面白い相乗効果によって高められていきました。
やはり話題作のためかコスプレも検索すると意外と見受けられ、主人公味吉陽一や味皇だけでなくその他の個性豊かな料理人たちのコスプレがチラホラ見受けられました。
ちなみに最近まで外伝作品の連載もありましたよ!


ビックリマン(東映動画)

©ロッテ、東映動画

80年代の少し前から発売されていたチョコレート菓子のおまけシールとして誕生し社会現象とまでなったコンテンツのアニメ化作品。
当初は「どっきりシール」と呼ばれる、壁に貼るとちょっとびっくりする面白アイテムだった製品でしたが、今のようなキャラクター商品である「悪魔VS天使」シリーズが発表されると一大ブームとなりました。
ストーリーは元はシールの裏にあったかなりハイセンスなテキスト文章でしたが、アニメ化にあたってはこちらの内容を踏まえつつ、より親しみやすいものとして再構成されて放送がされました。
最近でも当時を懐かしむ大人世代に向けてお菓子が販売されていますので、当時を知らなくても店頭で名前は知っている方も多いかも知れませんね。

キテレツ大百科(ぎゃろっぷ)

© 藤子・F・不二雄 、ぎゃろっぷ

発明好きの少年 キテレツこと木手英一は、江戸時代の先祖の残した「奇天烈大百科」を元に、カラクリロボットのコロ助を代表に、さまざまな発明品を生み出したことで起きる生活ギャグ騒動漫画作品。
アニメは87年に特別編として制作されたのち、翌年の87年から96年までの長い間放送がされましたので、こちらも知らない人が居ないほどの知名度です。
(朝に再放送もされてたりでしたね)
コスプレも面白いものから完成度の高いそっくりさんまで、色々な表現をされていますので検索してみるのも楽しいですよ!


その他の放送は

機甲戦記ドラグナー(サンライズ)
北斗の拳2(東映動画)
きまぐれオレンジ⭐︎ロード(スタジオぴえろ)
赤い光弾ジリオン(タツノコプロ)
仮面の忍者 赤影(東映動画)
ついでにとんちんかん(スタジオコメット)


今回はここまで、次回は80年代も終わりに向かいますよー!

前回80年代編②はコチラ↓

参考:wikipedia、コミックマーケット年表dアニメストア