61.コスプレ道具制作記(刀を作る①)

今回は刀です。

古来より刀は武士の魂とも言われることもあり、
刀を持つキャラクターのコスプレをする時は、必須とも言えるくらいの重要アイテムです。

今回はそんな重要アイテム刀の制作に挑戦したいと思います

入手法&製法は色々

家のタンスや、意味深に岩に刺さった物を探す冒険に出るわけにもいきませんので、コスプレにおいても作ったり買ったりして小道具を用意する必要があります。
また現在ではそれを見越して商品を取り扱う業者さんができたり、道具の制作を専門に取り扱う方もいらっしゃいます。
今まで色々な入手経路が生まれてきています。

今まで偉大な先駆者や造形レイヤーの開祖によるパターンが色々と公開されていますので、自分にできそうな、またはやってみたい製法を選んでみましょう。

刀の入手法

手っ取り早く安いものを買う

量販店のパーティグッズやおもちゃ、通販サイトでもおよそ100〜5000円ほどでお安く入手することもできます。
最もお手軽な方法ですがクオリティはお察しの通りであることとが欠点です。
鞘無しだったり、反りのない刀とかも結構多いです(忍者刀?)

模造刀を買う

刀剣乱舞系のレイヤーさんで多い方法がこちら。
実在した刀を模して作成された模造刀がそのまま手に入るため、高クオリティと確実な道具として入手が可能です。
しかし欠点としてはお値段が1本あたり約1〜5万円ほどなので、決して手が届かないお値段ではありませんが、中々に高価であることと、刀身の色が変わった色をしているなど、造型の特殊な刀は中々無いので改造やコスプレの簡略化を求められる場合があります。
あとちゃんと鋼なので重いです。帯刀するには少しだけ鍛えましょう。

100均品から錬成する

百均の錬金術師です。
使用する材料にもよりますが、概ね1000円もあればお釣りがくると思います。
既存のおもちゃの刀を2つ購入し、刀身を切って貼って延長するという方法が主流のようです。
こちらはさらに銀テープを使用することで接着と同時に着色までできるので、安価で初心者さんにも優しい錬成法です。
(ここからさらにクォリティを上げる猛者もいる…)

木造で作る方法

木材から削り出して作る方法です。
木材は種類にもよりますが、端材から作れる方もいるのでお値段がは0円〜上限はどこまでも。
こちらは木の材質選定から考えなければならないのと、加工道具がある程度必要になるので、ちょっとした挑戦になります。
程度によりけりですが、彫刻刀だけでも作れないことは無いので、初心者〜上級者さんにまで、広く勧められる製法です。

鉄を打つ方法

本気の本職の方も稀に本気を出して参戦されることもあります。
お値段は計り知れません…。
もちろん自作となると高温が保てる炉や、鉄や鋼材などを撃って加工する設備が必要になるので、おいそれとは作れる機会はありませんが、オリジナルの模造刀として販売をされているサイトもあるのでチェックして見るのも面白いかもしれません。(結局模造刀購入の項目になってる)

刀作成の注意点

当然ですが刃が入っているものはNGです(コス以前に銃刀法に違反してしまいます)
またそれだけでなく、製法も気をつけないと現地で思わぬトラブルに見舞われることもあります。

作成方法に注意

材料を買って切って貼ってすれば終わるでしょう〜…というのは作業に慣れている方の世界です。
必ず一度頭の中で作業工程を描きながら、必要なパーツと組み立て方を細かく整理していきましょう。
そうでないと、せっかく刀身まで綺麗に磨いたのに鞘の作り方が思いつかない!?なんてことになりかねませんよ〜。

材料に注意

特に木材加工の場合は材質によっては、せっかく加工しても木の表面が剥がれやすく、時間と共にボロボロになってしまう場合があります。
特にベニヤ材を使用する場合は、加工時に木の繊維に気をつけたり、塗装前にジェッソ等で固めてしまうという点に気をつけましょう。

強度に注意

せっかく作成しても折れてしまっては鱗滝さんに骨をおられたり、鋼塚に刺されてしまいかねません(ぇ
そのため特に折れやすい頭身部分は硬い木材を使用したり、芯材と複合して使用したりすることで折れず曲がらず強い刀を目指しましょう(何のセミナーだ?)
場合によっては途中で折れてしまってからは、それをネタに写真を撮っても面白いかもしれませんけども。

安全性に注意

模造とはいえ細く営利な小道具です、ポージングのために振り回したりすると思わぬトラブルが発生してしまうこともあります。銃を持ったら撃ってみたくなる、楽器を持ったら音を出したくなるのは人間の衝動のようなものです。子ども用であれば最初から柔らかいウレタン素材で作るというのも良い方法かもしれませんよ。

イベント規約に注意

最近はだいぶ見なくなりましたが、イベントのよっては「長物」禁止という項目もありました。
今でもたまに小道具の長さや大きさに制限をかけているイベントもあるかもしれませんので、作成時は使用するイベントでの規約をよくチェックしておきましょう。
また刀の輸送方法についても明記されているイベントもありますのでこの点についても、よく規約を読むようにしましょう。

ここまで考えたら、
あとは決めて作るだけ

以上の点を踏まえて刀を作成してみたいと思います。
…? 何の刀を作るかですって?
それは次回コスプレ予定のキャラクターなので出来てみてのお楽しみです。

うまくいかなかったら、その時は大人しく既製品を持って歩いていることでしょうw

イメージ画像素材:いらすとや さま