47.旧作アニメを復習してみる(80年代編②)

前回の続きからなので1983年からの再開となります。
アニメーションもキャラクターの性格だけでなく、見た目のデザインにも多様性を求めらるようになってきたこともあり、コスプレのしやすさが上がってきているようにも見受けられます。

1983年

未来警察ウラシマン(タツノコプロ)

©タツノコプロ

落雷とともに未来へタイムワープしてしまい、未来の世界で不審者として捕まってしまうが「ウラシマ・リュウ」という名前を与えられ、監視のもと刑事として生きることになる。タツノコプロ得意のメカアクションと未来警察ものの融合作品。タツノコ作品らしい比較的コミカルな内容ではありますが、銃や車の派手なアクションのある作品でもあるので、ポージングが決めやすいという一面もあります。80年代の作品は思い入れの多い方も多いこともあり、こちらも検索をしてみるとコスプレをされている方がいらっしゃる作品ですので参考にしてみてはいかがでしょうか。


聖戦士ダンバイン(日本サンライズ)

©日本サンライズ

バイストン・ウェルという異世界を舞台に、昆虫をモチーフとした異形なデザインのロボット「オーラバトラー」を駆って戦うロボットアニメ作品。
今でこそ異世界転移、転生ものやファンタジー作品が多く発表されていますが、当時の主流は未来世界やメカメカしいSFであったことから、あらゆる描写が珍しい作品となりました。そのこともありセールス的には不振となる結果にはなりましたが、その後も同じ世界観をベースとした「リーンの翼」という作品が発表されたりと、こちらもその後になって評価が見直された作品です。

©日本サンライズ

売り手としてもロボットだけではなくキャラクターフィギュアを売る販売戦略だったようで、これまでのロボットアニメよりもキャラクターや衣装に華やかさや差別化が図られていることから、コスプレも楽しみやすい作品であると思います。


装甲騎兵ボトムズ(日本サンライズ)

©日本サンライズ

搭乗機体や設定をより兵器らしく、よりハードボイルドにをコンセプトに作られた作品。100年続く戦争の末期、強襲任務を受けたキリコ・ビューティーは任務の途中である最高機密を目にしてしまい、軍から追われる身となる。
現実の兵器や装備を参考にデザインされたメカやコスチュームは現在でも人気の代物。デザイナーである大河原邦男先生の地元では等身大のスコープドッグ像が作られるなど各所で話題の絶えない作品となっています。
(ファンからはそのリアルさとハードさから、OPのワンフレーズをとって「むせる」の声で有名ですね)

©日本サンライズ

コスプレ目線でもパイロット側や各登場人物のデザインもしっかりとされているので、これまでのガワコスだけではないのも特徴。
パイロットでありながら同時に歩兵として戦う作品なので、手持ちの武器もしっかりデザインされこちらも有名なアイテムになっています。
もちろん人気作なのでコスプレ衣装の販売もありますよ!

キン肉マン(東映動画)

©ゆでたまご

ゆでたまご先生の大人気作品。
連載当初はウルトラマンのパロディ的なギャグ作品として生まれましたが、途中から今のプロレス格闘漫画として地位を確立し、日本のプロレスブームの立役者的作品まで昇りました。
またアニメの特徴としては超人一人ひとりにオリジナルのテーマソングが作曲され、現代の「キャラクターソング」の先駆けともなりました。
ちなみに学研さんより販売されている図鑑シリーズで「超人図鑑」も販売され流ほどにキャラクターの数は多いので、ぜひコスプレしたいという方はこちらを参考にするのも面白いかもしれません。

そういえば牛丼もキーアイテムの一つでしたので、コスプレ姿で牛丼を食べるというのも面白いかもしれないです。
(こちらも神谷明さんが演じていらっしゃいますので、洞爺湖イベントでトークショーを楽しみにしている方はぜひ!)


魔法の天使クリィミーマミ(スタジオぴえろ)

© スタジオぴえろ

これまでにない魔法少女と芸能界ものの草分け的作品。
10歳の女の子森沢優は、魔法の世界の住人を助けたお礼として魔法のステッキ、これを使って16歳の姿になり他愛のないイタズラで遊んできたところを、たまたまスカウトされて「クリィミーマミ」として歌手デビューすることになってしまいます。現実世界のアイドルをテーマにした作品として脚光を浴び、近年でもYoutubeや別作品「プリパラ」でコラボをするなどの活動を今でも目にすることができます。

30周年を記念した特設サイトがありました

もちろん衣装も販売されていますので、比較的手軽に衣装一式を用意することができますよ!


キャッツ❤︎アイ(東京ムービー新社)

©北条司

北条司先生原作の人気作品!
とある理由から美術品を狙う怪盗キャッツアイの活躍を描く作品です。
リアルな劇画タッチで描かれた作品で、系統の違う3人の美人怪盗の姿は今も変わらず非常に高い人気を誇ります。

衣装はシンプルなレオタードコスチュームですが、現実の日本を舞台とした作品群の中でもかなりわかりやすい衣装デザインなため、比較的容易にコスプレをすることができ、メイクやウィッグなどでさらに完成度を上げることができる題材であるといえます。もちろんコスイベでも今も大人気の作品ですよ!


キャプテン翼(土田プロダクション)

©高橋陽一

サッカー漫画の王道作品!
作者の高橋陽一先生があえてキャラクターの顔をそれほど書き分けなかったということもあり、コスプレとしては難解に感じる部分もありますが、髪型の特徴的な翼くんやキーパーの若島津くんや双子の立花兄弟など、大きな特徴と名シーンを生み出したキャラクターもたくさんいますので、楽しんでコスプレができると思います。

近年でもリメイクがされ、いつまでも記憶に新しい作品です

おっと、森崎くんのネタコスプレをしようとしているのは誰ですかw


その他の放送は

ななこSOS(国際映画社)
パーマン<第二作>(シンエイ動画)
イタダキマン(タツノコプロ)
ストップ‼︎ひばりくん!(東映動画)
超時空世紀オーガス(東京ムービー新社)
機甲創世記モスピーダ(タツノコプロ)
銀河漂流バイファム(日本サンライズ)


1984年

重戦機エルガイム(日本サンライズ)

©日本サンライズ

聖戦士ダンバインの後番組として作成されたロボットアニメ作品。
特に物語の前半はコメディタッチの明るい雰囲気で描かれるため、今でもこちらの作品を推す方も大勢いらっしゃいます。
コスプレ面でも主人公ダバの扱うセイバーというライトセイバーのような武器もあり、ロボットに乗らずともポージングを決めやすいという初心者にもお勧めの要素も含まれています。

©日本サンライズ

サンライズコス併せなどの際の選択肢の一つにいかがでしょうか?


ガラスの仮面(エイケン)

©美内すずえ

美内すずえ先生原作の現在まだ未完の名作。
その影響は大きく、90年代に至るまで多くの人の将来の夢を演劇関係へと導いたほどであったそうです。

LINE スタンプより

現代では漫画の独特な表現とセリフをネタにする番組も多いため、そちらから作品を知ったという方も多いと思いますが、国内外問わず様々な方が作中に登場する劇のコスプレをする方もいらっしゃるので、是非ともファンの方は挑戦してほしい作品です。
(ちなみに作者の美内先生も素敵なコスプレにTwitterで反応していたりもしますよ!)


よろしくメカドック(タツノコプロ)

©次原隆二、タツノコプロ

国産車レーシングの草分け的作品。
それまでのスーパーカーや今週のびっくりドッキリマシンのチキチキ猛レースとは異なり、現実に存在する車両や先端技術を話に組み込むなどした、革新的な作品です。

© 次原隆二、FUJIMI
実際の車を登場させているので痛車イベントと相性抜群!?

昨今のコスプレイベントは痛車イベントと同時開催する例も多いため、車に関連したコスプレもイベントを楽しみやすいジャンルにもなります。
作業着というシンプルな衣装の3人組ですので痛車参加の方のお手軽コスとしてなんていかがでしょうか?


北斗の拳(東映動画)

© 武論尊、原哲夫、東映アニメーション

「お前はもう死んでいる」でお馴染みの本作。
199X年世界は核の炎に包まれた!海は枯れ、血は裂け、全ての生物が死滅したかのように見えた。だが、人類は死滅していなかった!
イントロのあらすじがすでに名セリフなので紹介に便利な一文なので、もはや紹介不要なくらいの作品ですね。
コスプレ界隈でも作中のキャラクターの肉体美を自身の体で体現したり、マッスルスーツを自作するなど、国内外問わず多くのステキなコスプレイヤーさんに愛される本作。

LINEスタンプより

こちらも北海道では洞爺湖コスプレイベントに声優の神谷明さんが毎年いらっしゃることから、ゲストにちなんだコスプレとしても不朽の名作です。
(どこかでジャギ様と神谷さんのツーショットも見ましたね!w)


名探偵ホームズ
(東京ムービー新社 ※イタリアと合作)

© 東京ムービー新社

日伊合同で作られたアニメーション作品で、宮崎駿監督も関わったことで有名な本作。世界的に有名な原作小説からキャラクターを全て「犬」にアレンジし、内容もモリアーティ教授をどこか憎めない悪役にして全体的に非常にコミカルに作られるなど数々のオリジナル要素を取り入れつつ、小説の時代的背景を反映して飛行機やまだ普及したての自動車を登場させるなど、さまざまな新要素に注目が集まりました。
コスプレとしては比較的難解な工作部類ではありますが、知名度と人気の点から紹介してみました。

本作のハドソン夫人のコスプレに憧れる方も多いのでは?
(ぐぐってみたら意外といらっしゃるので是非検索してご参考に~)


その他の放送は

牧場の少女カトリ(日本アニメーション)
宗谷物語(国際映画社)
ルパン三世 partⅢ(東京ムービー新社)
ゴッドマジンガー(東京ムービー)
キャッツ❤︎アイ<第二期>(東京ムービー新社)


80年代は濃い!

ようやく80年代の半分までやってきましたが、
まだまだ出てきていないあの作品この作品色々ありますね。
次回は1986年やっと後半です〜!

前回80年代編①はコチラ↓

参考:wikipedia、コミックマーケット年表dアニメストア